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世界初、フライトアテンダント採用枠に「第三の性」を設けた航空会社


スワンナプーム国際空港(新バンコク国際空港 )発着の国際線に新規参入予定のタイの航空会社が現在フライトアテンダントを募集中なのですが、その第一期採用者として男性10名・女性17名とともにタイで「第三の性」と呼ばれるトランスセクシャルの乗務員3名を採用して話題となっています。

海外の航空会社の路線で旅行するときには、機内食や映画・音楽などの機内エンターテインメント、時には客室乗務員の制服まで、目的地の国らしさが出ていると旅行気分も盛り上がるものですが、タイへ行く際にはこの航空会社を選べば、飛行機に乗った瞬間からタイ気分が楽しめるかもしれません。


詳細は以下から。Newly-formed Thai airline recruits 'Ladyboys' as air hostesses - Telegraph

Third-sex hostesses ready for takeoff

今回トランスセクシュアルの客室乗務員を採用したのは、おもにバンコク発着の国際線定期運行のチャーター便で2011年4月から新規参入予定のP.C. Airというタイの新しい航空会社です。まだ就航日などは発表されていませんが、ソウル(仁川国際空港)と東京(成田)・大阪(関西国際空港)便が予定されています。

「P.C. Air」公式サイトは以下。

P.C. Air Services beyond expectation


今回第一期枠で採用された3名のうちの1人Thanyarat Jiraphatpakornさん(23歳)は、2007年にトランスセクシュアルのミスコン「Miss Tiffany's Universe」で優勝したという美ぼうの持ち主。100名以上の応募があったという難関を突破したことを受けて、「ほかの会社と同じやり口で、応募を受け付けるだけで実際には採用しないんじゃないかと、最初は半信半疑でした。選ばれて本当にうれしいです」と語っています。


Kathoey」もしくは英語で「Ladyboy」と呼ばれる男性から女性への性転換者および女装したゲイの男性が多いタイですが、「第三の性」と呼ばれるKathoeyが必ずしも「男性」や「女性」と同じ雇用機会を得られるわけではないのが現状です。今回の客室乗務員枠の応募者の1人でKathoeyのPanthakan Sri-ngernさん(24歳)は、大学ではホスピタリティと観光を学び、客室乗務員を目指していたのですが、以前ほかの航空会社を受けて不採用となった後で、その会社に勤める友人から「トランスセクシュアルだから落とされた」と教えられたそうです。

P.C. AirのPeter Chan社長は、「彼女たちは、娯楽産業だけにとどまらず幅広いキャリアを持つことができるはずです。客室乗務員は彼女たちの多くがあこがれる職業ですが、その夢をかなえることができる時代になったのです。わたしたちの社会は変化しています。これは進化です。今回はわたしが先駆者となりましたが、ほかの組織もこれに続くだろうと確信しています」と語っています。

なお、P.C. Airでは性転換手術の有無は応募の条件とはせず、語学力など客室乗務員の業務にかかわるスキルのみを必須条件として今回の採用活動を行ったとのこと。また、乗客や入国管理局の職員などが困惑しないよう「第三の性」であることをあらわす金色の特別なバッジを着用して勤務することになるそうです。

就航日などは発表されていませんが、現在のところ日本発着便は成田が木曜日と日曜日、関西国際空港が火曜日に予定されているようです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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